! 百年の

□ホームに戻る


始め

「ロール&ロール」誌 Vol.14 に載っているシナリオ「百年の孤独」の攻略をしてみたいと思います。と、は言え、このシナリオはとてもやり易く、あまり言うことも無いのですが……。初めてGMするうえでの注意は「攻略! セッション準備」や「攻略! 勿忘草」を参考にしてください。

注意!
 この記事は『扶桑武侠傳』のシナリオ「百年の孤独」のネタバレを多分に含んでいます。
 読む前に、「自分は読むべきだろうか?」と心に問い直してください。

  1. 天蒼派のPC
  2. 揚羽
  3. 情報収集
  4. 流緋鳥
  5. 余談

天蒼のP

 あまり無いと思いますが、天蒼派の武侠だけは、導入からすぐに第二幕での行動に結び付かないかもしれません。「揚羽と親しくすればいいのは分かるが、かと言って第二幕で情報収集をする動機は無い」というわけです。これは簡単です。大三元酒楼で他のPCと話して、少なくとも彼等の会話を小耳に挟んで、この集落に海蜘蛛一族がやって来ることを知ったと思います。もし海蜘蛛一族が紅花村を襲えば、当然揚羽が危険に晒されます。もし、自分の武侠を把握するのに精一杯だったりしてこのことに気付かない場合は、第一幕と二幕の間にでも、プレイヤーに教えてあげるといいでしょう。

△目次に戻る

 揚羽が死んだ時のプレイヤーの(少なくともPCの)怒りをなるべく大きくする為、揚羽のロールプレイは事前に考えて、丁寧にやりましょう。シナリオに書いている程度だと、あまり載ってこないプレイヤーが多いんじゃないでしょうか。

△目次に戻る

収集

 紙幅の都合なのか、情報収集の場面は大変無機質に書かれています。事前に武侠小説を読んだり映画を観たりして、それを参考に家々や紅花村の住人を描写してください。そうでないと、とても味気無い場面になってしまいます(勿論、全員がそちらを好む場合は別です)。

「海の民? ああ、そういう名前の、変な文化を持った奴等がいたってぇ話だな。ま、滅んじまったらしいけどな。ったく、百年も前の話なんか、忘れっちまえばいいのに、今更村々を襲うなんざ、迷惑もいいところだ。あんた、剣聖派の武侠なんだろう? さっさと見付けて根絶やしにしちゃってくれよ」といった具合です。

△目次に戻る

 宿敵の流緋鳥のロールプレイは、リプレイ小説「流蝶記」を読むなりして予め考えておいてください。ポイントは「決して拭い去ることのできない、百年積もった扶桑への恨み」、そして「自分の行いに、もう、疲れた」です(指摘されたのですが、後者は小説のみに書いてある、言わば「GMの解釈・アドリブの領域」だと思うので、参考までに留めておいてください)。

 また、戦闘における彼の戦術を少し述べておきましょう。と言っても簡単です。〈飛雲飛刀〉の門派功夫を使って持久戦に持ち込み、PCが[内力]を減らしたところで[奥義]を使ってください。ただ、うまく行き過ぎると、本当にPC全員を倒してしまいます。勿論それでいいプレイヤー相手ならば何の遠慮もいらないのですが、プレイヤーが「PCが勝って終わるハッピーエンドを望む」という場合には、予め負け方(できれば格好いい負け方がいいでしょう)を考えておくことをお勧めします。

 公式サイトで紹介されている「八卦の諸相」を参考に流緋鳥の描写やロールプレイを考えても、面白いかもしれません。

△目次に戻る

 わたしがGMした時のことを日記に書きました。あまり面白い物ではありませんが、よかったら読んでやってください。

日記:えすにズムの坩堝:百年の孤独

△目次に戻る


□ホームに戻る